いろは坂頂上…
「あー、やっぱポンカム入れなきゃな…」
車内でオプション2を読みながら呟く白河ことり。
「ちょっと喉乾いちゃった…。ジュースでも買って来ようっと。」
そう言って、愛車の180SXから降り、自販機に向かい、オレンジジュースを買い、戻っていく。
すると、数人の男性の集団に声をかけられた。
「ねーねーお嬢ちゃん、今暇?」
「え、何でですか?」
「聞くって事は暇なんでしょ?これから俺達と遊ばない?」
「え、あ、や、でも…」
と言いかけた時だった。何かひらめいたことり。
「じゃ、私と勝負しませんか?私が勝ったら潔く身を引く、私が負けたら好きにしてください。」
「へぇ〜、強気じゃん。そんなヘボイ180SXで俺のGC8に勝てるとでも思ったのかな?」
「そんな風に言うのなら私帰りますが?」
「くっ…分かった。バトルでも何でもしてやるよ。」
そう言って男はインプレッサに乗り、エンジンをかける。
ぎゃんぎゃんぎゃん…
ごぶぁぁぁぁぁぁぁ!
(あーあ、まともにメンテしてない…)
ことりはそう思って180SXに乗り込む。
(さっさと勝ってあんな事やこんな事してやる…ぐふふ)
「どうしてこんな危ない事考える人がいるのかしら…。呆れちゃうな。」
当然男の考える事など丸分かりなのだ。
「どっちが先に出る?」
「ご自由にどうぞ。」
「じゃ俺が後追いでいくから。」
男の答えに作り笑顔で返すことり。
(か〜わい〜、萌え〜)
男のくだらない妄想にため息をつき、アクセルを踏む。
路面はセミウェット。
男のGC8インプレッサWRX-ST、。555ブルー。
エンジンはAPEXiのAF75F92タービン、450馬力を発揮する。
マフラーもAPEXi。サスはタナベ。
ホイールはWORK EMOTION CRkai(ブロンズ)
エアロはC-WEST風のバンパー、メーカー不詳安売りの謎のサイドステップ&リアバンパー。
R34用純正リアウイング(ヤ○オクでジャンク品1円スタート)を流用して、外装に関しては貧乏チューンであるとか(笑)。
ことりの180SX、赤。
エンジンはHKS GT-RSタービン(SR20用)で、390PSを発揮。
マフラーは5ZIGEN CANON BALL.、サスはTEIN。
ホイールはNISMO LMGT-2
エアロはM SPORTSフルエアロと、初音ANGEL WINGSオリジナルGTウイング(ミディアムマウントタイプ)
(確かにこの路面じゃ私は不利…でも、あの人、対してうまくなさそうだから勝てるわね。)
ごわぁあああああああああああ!!
ごひゃあああああああああああ!!
ごっ!
(暫く様子見ね…)
そう呟き、先に行かせた。
「なんだ、対したことないじゃん、あの子」
「先に行かせたって事が分かってないようですね…」
ぎゃぎゃぎゃ!
ぱぁん!
アフターファイヤーを噴いてコーナーを立ち上がる2台。
ぼふぁぁああああああああ!!
がこっ!
ごわぁあああああああああ!!
ぐんっ!
ぎゃあああああああああああああああ!!
「まだまだ本気じゃないのに、この程度なのか?」
「そっちが本気になってくれたら本気になるのにな…」
余裕の表情でプレイヤーに手を延ばす。ほっちゃんベストとかかれたMDが入っていき、1曲目が流れ出した。
そして、それを口ずさみながら走る。
「本気にならないなら、こっちが本気にさせてあげますよ。」
そう言って、アクセルを踏み込む。前の車のブレーキランプが点く。それにしたがい、ことりもブレーキを踏む。
しかし、車間が狭い。当然ふれるバンパー。
「う、うわ、何しやがる!」
男の車が外側を向く。
「押してダメなら引いて見ろって。ね」
ことりはそう言った。
(やりやがったな、俺を本気にさせたら滅茶苦茶速いぜ)
(そうこなくっちゃ)
ぎゃぎゃぎゃ!
ごふぁああああああああああああ!
ごん!
(このまま更新と行きたいところですがテスト真っ最中なので今日はこの辺で…。